10月に入り、ようやく長かった厳しい残暑もようやく遠のき、過ごしやすい季節になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年7月より、当事務所への転職のため、高知から東京の浅草まで引っ越して、そろそろ3カ月が経過しようとしています。上場会社の決算でいう、四半期、と言ったところです。
簿記2級は取得したものの、実務では全く歯が立たないことを身に沁みつつ、まだまだ、分からないことばかりで、手探りの状態で、教えてもらいながら、勉強することばかりで、日々四苦八苦している毎日です。思い描いていたカッコいい僕はまだまだ遠い・・・
大好きな趣味も控えて、土日も勉強しないといけないです。
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高知は、四国の中でも田舎、ましてや、東京と比べると、ド田舎ではあります。
ただし、食べ物は滅茶苦茶、美味しいものが多く自慢できます。多くの方は、高知と聞くと、カツオのタタキに注目しがちですが、あおさのりの天ぷら、どろめ(生しらす)など、地元でしか食べられないものも絶品で、おススメです。
観光名所としては、仁淀ブルーと言われる清流仁淀川、竜馬像、龍王岬、桂浜水族館等観光スポットが多い桂浜をはじめとして、全国でも唯一の現存天守閣と本丸御殿がある高知城等、見どころは多くあり、おすすめです。
日本三大がっかりの名所であり、東京の原宿でも行われている、よさこい音頭の歌詞にもある、はりまや橋もあるので行って、がっかりしてみるのもまた一興かもしれません。
そして、今回は新参者として、高知から東京、言わば、ド田舎から都会への移住ということで、移住してきた際に、色々な違いを感じておりますので、これについてお話しさせてください。

まず、はじめに感じたことは、とにかく東京の夏はお昼が途轍もなく暑い!!
ヤシの実もある南国高知から来たのに暑い?と感じるのかと意外に思うかもしれませんが、コンクリートジャングルの東京は昼間の気温が上がりやすく、夜になっても、朝になっても気温が下がらない。東京に住むようになってから、お天気アプリで懐かしい故郷である高知との気温を比較してみたら、東京の方が昼の気温が断然高い日が殆どでした。東南アジアかと思うようなスコールの雨傘用に持ってきている折り畳み傘は、日傘として働いた日の方が多かったです。
東京も湿度は高いですが、高知は東京と比べると更に湿度が高いので、夜が非常に蒸し暑く、東京では窓を開ければ眠れるような気温であっても、高知では窓を開けて寝ると湿度が高すぎて汗だくで目が覚める、といったことが多発します。また、車や人の気配はないものの、夏は大量のカエルや虫の大合唱で外が非常に騒がしいので、高知へ移住する予定のある方は窓を閉めてエアコンを付けて寝ることを強くお勧めします。
次に感じたことは、公共交通機関がとても便利なことです。
これは田舎と人の多い都会の差なので当たり前ですね。
移住してすぐに公共交通機関での移動を楽にするためにSuicaを買いましたが、住んでいる場所の最寄りバス停は1時間に2~4本、東京で一番本数の多いJR山ノ手線ともなると3~4分に1本走っています。東京では車の運転しないから、運転免許証は必要ないから取らないという判断をする方も多いのも納得です。
公共交通機関があまり整備されておらず、不便すぎて、車社会になっている高知では、運転免許を取得しないなんてあり得ない話です。
参考までに私の実家の最寄りのバス停は1時間に1本しかなく、一本逃すと遅刻確定となり、ましてや雨の日には自動車通勤が増えるため、通勤時間帯は30分以上の遅れが生じます。
東京の公共交通機関で、時刻表を気にすることもなく、銀座線やつくばエクスプレス線などを乗り継いで、休日に色々な場所に行けて、刺激を受けて楽しめているのですが、あまりにも多くの電車や地下鉄やモノレールがあるせいで、正に迷路状態です。田舎者には、目的地にどの電車で、どのルートで行くことが良いのかが全く分からず、Google Mapで調べながら行くことが多いので、早く覚えていきたいところです。

高知は車社会ということとも関連するのですが、雑草が生い茂った場所やアスファルト舗装されていない砂利敷きの空き地も多く、どこに駐車してもあまり問題となることはありません。東京では、コンクリートだらけで、車を駐車して良い場所などなく、道路に駐車すれば違反駐車の取り締まりがあるため、有料パーキングやコインパーキングに駐車するか、ファミリーレストランなどの大型店舗を利用して一定の料金を支払い、無料となるか、といったものです。有料の場合、15分200円とか高いところでは400円とか、1時間も停めたら、昼のランチ代となりそうな感じです。
高知は「車社会=店舗」であり、駐車場がないと、人がまず来ず、あっという間に廃れてしまいます。コンビニやスーパーに当たり前のように、広めの駐車場があり、店舗のスペースより駐車場のスペースが広いことが多い環境に住んでいたため、正直違和感は拭えません。空が狭い。星も見えない。
高知では平屋の1階建てが多いですが、東京は平屋の建物はほとんど見かけることはなく、低くても2階、見上げると5階とか10階とかばかりです。東京は、土地の価格が高知とは比較にならない程高く、収益性も高いため、高層階の建物が多いのだと思います。家賃にしても、高知なら3万円くらいもありますが、東京だと10万円以下は見ることはあまりありませんでした。
私は、運動も兼ねて、前職からですが、今も自転車通勤をしているので、駐車場がないと困ったことはないのですが、東京は車の数が高知より極端に少ないというわけでもないので有料駐車場の需要は高知とは比較にならない程多く、目的地の近くに駐車しようとしたのに付近の駐車場が埋まっていて、困ることもあるのだろうなと思いました。

こんなことを、事務所の先輩と話していたら、
「典型論点だけど、砂利敷きの駐車場は消費税かからないけど、アスファルトとか立体駐車場だと消費税かかるから、気を付けてね」と教えてもらいました。
また、「オフィスとかは課税取引だけど、居住用の賃貸は非課税だよ。」とも教えてもらい、家に帰り、自分の賃貸借契約書を確認したら、確かに、そのような記載がありました。
「企業再編税制や消費税については、法の隙間を埋めるように、毎年のように税制改正があるから、事務所全体で共有しているので、キャッチアップしていこうね。うちの事務所は、ChatGPTなども活用しているから、そういうのも利用しながら原文にあたっていくことが効率的かもね」と非常にあたたかい言葉ながら、高知で感じることのなかった、レベルの高さとスピードの早さに、身を引き締めていこうと思います。
東京を満喫するのは、まだしばらく先だと認識しました。簿記、法人税、消費税、所得税など、奥深く、これらの専門書を読み漁ろうと思います。